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[日本の森シリーズ 1]高知県

高知県は県土の84%を森林が占める、日本一の森林県です。日本最後の清流と讃えられる四万十川が流れ、その流れはカツオの一本釣りでも有名な豊かな海に注ぎます。

森の特徴

高知県の森の66%は木材生産を目的として管理されている人工林で、生えている木の多くはスギやヒノキです。自然林は少なめですが、温暖な気候の海岸沿いと、冬にはスキーもできる標高の高い山もある高知県には、アコウなどの亜熱帯性の樹木から、モミやツガなどの冷温帯に見られる針葉樹までが見られるのが特徴です。

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豊かな森林と林業

人工林を多く保有する高知県ですが、近年の国産材需要の低下により県内の林業は厳しい状況にあります。木材としての流通に適した、大きな木を育てるには間伐や除伐といった手入れが欠かせませんが、コストの関係で放置され荒廃していく森林が後を絶えません。そこで、高知県では県民税に上乗せする形で500円の森林環境税を導入。森づくりへの理解と参加を促す「県民参加型森づくり促進事業」と、間伐など森林環境の整備を進める「森林環境緊急保全事業」に取り組んでいます。

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日本最後の清流 四万十川

日本最後の清流と謳われる四万十川。その美しく澄んだ流れには150種類とも言われる魚類が住み、天然ウナギやテナガエビ、青さのりなどが収穫されます。全長196kmと長い四万十川の源流は高知県高岡郡の不入山にあります。多くの木々の根が作り出した保水力に長けた土壌が、雨水を蓄え濾過して生み出した清流。森の荒廃が進めば、森の保水力は衰え、土砂の流出などの災害が増えて河川環境にも影響を及ぼします。高知県ではこの清流を守るため、森の育成から考える「清流の森作りキャンペーン」を平成8年から実施しています。

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美しい水が育てる農業

温暖な気候を利用した早場米の産地としても有名な高知県。水辺利用率は全国一と言われており、森が生み出した川は人々の暮らしに欠かせない存在です。写真は安並水車の里公園に残る水車。かつてはこのような水車が数多く設置され、川の水を田んぼに汲み上げていました。


かつお漁獲量日本一の海

四万十川や数々の川が流れ込む海。太平洋に面した高知県は、海の町としての顔も持ち合わせています。新鮮なカツオを藁で焼いた「カツオのタタキ」は、高知名物のひとつ。今では広く知られている海洋深層水も高知県にある室戸岬沖で採取されています。そのほかにも、ウミガメが産卵に来る砂浜があり、ホイールウォッチングも可能。日本が失いつつある自然が、高知には多く残っています。これらを次代に残すのも、私たち一人ひとりの気づかいから。海、川、全ての原点である森を守り、育てることは大切な方策のひとつなのです。

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